この人々は誰?


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 人物がこちらを見つめる目線で撮影したつもりだったんですが、最後の男性はちょっとずれてしまいました。惜しい。


 実は彼らはクロマニョン人(フランスのクロマニョンという場所の岩陰で、人骨化石が見つかったことによる)。この人々は我々と同じ人類です。芸術を理解する心があります。



 楽しみにしていた「ラスコー展」(太宰府・九州国立博物館)に行ってきました。現在の歴史教科書(熊本市で使っているもの)にも、その壁画が載せられている有名な洞窟です。
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 個人的には、近年の展示会の中で最も面白かったものの一つになりました。

 上の人物たちの全体像はこちら(エリザベット・デネス作)。
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 誰も彼らに会ったことがないので、その姿は出土品などから推測するしかないのでしょうが。


 なお、ロゴの入った画像は「九州国立博物館」から提供をうけたものです。入っていないものは?そう、自分で撮影したものです。会場の中には、フラッシュを使わない限り自由に撮影してよい区画があったのです。こんな展示会、これまでなかったように思います。SNSが発達した現代、宣伝にもなり、なかなか良いアイデアだと思います。歌手のコンサートでも撮影OKの時間がわざわざあるくらいですから。

 一番最初の画像、指をさす女性の参考になったものがこれ。
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 頭飾りが同じですよね。









 次の記事では、ラスコー洞窟の壁画を紹介。

ラスコー洞窟の壁画

 この展覧会には当然壁画が来ていました。もちろん精密な実物大のレプリカです。この区画も撮影OKでした。


●身廊の壁画③ 大きな黒い牝ウシ
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 一定間隔でライトが点いたり消えたりし、壁画の一部(2枚だけ)は輪郭線が浮かび上がるようになっていました。思わず歓声が上がっていましたね。
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●身廊の壁画① 褐色のバイソン、ヤギの列、ウマの列
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 輪郭線が青色に光ったのはこの2枚だけでした。


●身廊の壁画② 泳ぐシカ
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●身廊の壁画④ 背中合わせのバイソン
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●井戸の場面 腸のはみ出たバイソンがトリの頭をした男(トリ人間?)を突き倒しています。
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下にはトリの形をした投槍器?があり、左はお尻だけしか写っていませんがケサイがいます。


 これらの壁画のレプリカ(ラスコー3という)は通路の両側に置かれ、さながら洞窟の中を歩いて見てまわっているような感じです。


 では、どのようにして「ラスコー3」は作られたか?
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 上の画像にあるように、実際の壁面を精密に三次元計測するなどして、寸分たがわぬものが作られたようです。


 ラスコー3があるなら、ラスコー1や2もある?
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 あります。ラスコー1は実物(今は立ち入りを認められていません)、ラスコー2は、ラスコー1のそばに手作業で洞窟の一部を再現した空間(観光客向け)です。
 そして現在はラスコー4まであるようです。


 これがラスコー洞窟の全容。
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 複雑な形をした洞窟で、一部は這って進まなければならないところもあります。

 実物の10分の1の模型がいくつもあり、中をのぞけるようになっていました。
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クロマニョン人が当時見ていた動物たちの化石などを展示するブース。ここは撮影OKでした。多くの人が撮影しているでしょ?
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 ウシやウマもいますが、この時代は野生のものですからねえ。今のとは違ってたくましい。

 
 オオツノジカの頭骨は立派でしたねえ。
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 このシカにクロマニョン人が出会ったのかどうか分かりません。どちらかというとトナカイをよく狩猟して、すべての部位を利用していたようです。


 マンモスの牙にさわってみようというコーナーもありました。
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 私は断面部分に興味があったりして。こんなところ撮影する人少ないでしょうね。
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 ケサイの頭骨。かっこいいですよ。
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 この展示会でさらに感心したのは、どうやって打製石器や骨製道具を作り出したか、です。詳細なビデオ付きの制作過程の説明がありました。
 その中で特に興味深かったのが、骨で作った縫い針、きちんと糸を通す穴まで開いている針の製造過程。ビデオに目がくぎ付けになりました。
 また、大きな月桂樹葉形尖頭器の美しさと薄さに感動。芸術品のようでした。




 クロマニョン人、よくある猿人や原始人のイメージで見るのは大間違いです。現代人と同じ芸術性をもった人間です。そんな昔の人々の生活を垣間見ることができて知的好奇心が満たされました。





お得情報

 車で行って長時間の渋滞に巻き込まれた経験があるので、独りで行くときには、実家の最寄り駅から西鉄を利用して太宰府まで行きます。そういう場合お得なのが、西鉄の各駅で発売されている「九州国立博物館きっぷ」
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 往復乗車券と博物館観覧券(特別展常設展とも)が合わさっています。これがなぜ良いか? 博物館観覧券が前売券より安い。今回は1,300円で観覧できたことになります。
 そして、ささやかながら、二枚の絵ハガキと太宰府クーポンも付いていました。


太宰府は梅の咲き始め - 「 宗像・沖ノ島と大和朝廷」展

 大宰府は梅が咲き始めていました。
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 「宗像(むなかた)・沖ノ島と大和朝廷」展を九州国立博物館に見に行きました。
 
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 平日の火曜日に行きましたが、今回は以前のように列に並ぶこともなくスムーズに観覧できました。

 ※以下の画像は九州国立博物館から提供していただきました。

第1章 歴史をつなぐ海
沖ノ島祭祀の舞台であり、東アジア交流の窓口となった筑紫(つくし)の海。沖ノ島祭祀を担った宗像君(むなかたのきみ)をはじめとした筑紫の人々は、九州沿岸を基点に大和・筑紫・韓国(からくに)で躍動しました。その躍動の歴史は、『古事記』・『日本書紀』に記録されるだけでなく、発掘調査によっても明らかとなりつつあります。本章では、往時の海上航路をたどりながら、宗像君・筑紫君(つくしのきみ)等をはじめとした豪族の姿を紹介します。



 個人的に改めて興味深く思ったのは、熊本県の宇土半島でしか産出されない馬門石(まかどいし、別名「阿蘇ピンク石」)で、巨大で重い石棺を作り、大和まで長い距離を運んでいたことでした。九州西岸から出土する土器に共通のS字模様が見られるのは、熊本にも「肥の君」という権力者がいて、筑紫や宗像の君とつながりがあったらしく、そんな移動も可能だったよう。

 豪族が所有していた船を模した埴輪。波を切り裂く大きな板が目立ちますね。座っている人は当時の身分の高い人物。座っている=身分が高い、をあらわしているようです。
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 南西諸島で採取されたイモガイの文様と光沢が、馬具や腕輪などの素材として、古代の人々を魅了したようです。 実際に触ることのできたイモガイは大きさに比べずしりと重かったです。
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 私の地元熊本・氷川町の古墳からの出土品が多数展示してあって、ちょっと嬉しい気分。



第2章 神話の風景
沖ノ島祭祀が成立した古墳時代。人々は、清らかな水辺や村の中で「八百万乃神やおよろずのかみ」に祈りを捧げていました。また、古墳に死者を埋葬する際には、墓室に宝物や食料を納め、墳丘に常世の姿を模した埴輪をならべていました。これらの神まつりや古墳祭祀の風景は、日本最古の歴史書である『古事記』・『日本書紀』の記述に散りばめられるだけでなく、発掘調査で発見される祭祀の痕跡や古墳からも垣間見えます。『古事記』・『日本書紀』に記された世界と日本各地の出土品を照らし合わせたとき、日本古来の神まつりの姿が浮かび上がります。



 日本の神話と出土品から学びます。ここに展示されていた「ミニチュア土製品」の中のものに目が釘付け。四つ足のずんぐりコロッとしたものは、私が大好きなカメではなかろうか、と。(八女市の南中学校庭遺跡というところからの出土だそうです)
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 日本書紀に記されている埴輪を作り始めた理由が興味深かったです。天皇の死後、従者の殉死をやめるため。
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 のちほど売店で立ち読みした本では、その意見に否定的でした。諸説入り乱れているとか。

 笑ってますよ。
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第3章 神宿る島の源
大和から遠く離れた絶海の孤島・沖ノ島で行われた神まつり。沖ノ島祭祀遺跡で発見された約8万点の国宝には、三角縁神獣鏡・金製指輪・金銅製龍頭をはじめとした希少な宝物が数多く含まれています。 これほどの宝物を奉納した祭祀遺跡は、他に例がなく、大和朝廷が行った国家祭祀の中でも、沖ノ島祭祀がとくに重要な役割を担っていたことを物語っています。本章では、沖ノ島、大和、韓国の祭祀遺跡や古墳の出土品を比較しながら、神宿る島の源に迫ります。


 大和と沖ノ島、韓国(からくに)で出土したものの比較を興味深く思いました。

 ここから国宝がズラリ(沖ノ島出土のものの国宝数の多さにびっくり)。有名な三角縁神獣鏡。でもこれは重要文化財の大和のほうかな?
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 これはよくわかる資料。金製指輪の比較。沖ノ島、大和、韓国(からくに)で模様が似てます。
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 これは沖ノ島で見つかった金製指輪(国宝)の大きい画像。
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 金製指輪の展示はものすごく厳重でした(笑)。盗難防止でしょうね。

 機織のミニチュアまで見つかっています。よくできていました。
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 自分の住んでいる九州地方の古代史、興味深かったです。



 見終わってなぜか売店で買ってしまったものはこの粘土。1個320円。
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 (そんな時間ないのに)粘土細工をしてみたくなりました(笑)。自分が使わないなら、知り合いの美術の先生へのプレゼントにしようかと。

京都 心揺さぶられる滝の美

 北野白梅町で嵐電を降り、すぐさま路線バスに乗りました。バスはすし詰め。乗ったはいいが、料金を払うために前ドアまで行けない外国人は、とうとう後ろのドアから降りてしまいました。タダ乗りやん。バスの運転手もこの状態だと何も言えません。すし詰めは金閣寺前までのこと。私たちはもっと先まで行きます。そして「大徳寺前」で下車。

 この旅行の直前まで「大徳寺」なるものを知りませんでした。実際に来てみて、大徳寺とは広大な敷地を持ち、その中になんとか院という名前のたくさんのお寺が集まっている集合体だと理解しました。歴史上の有名人の墓所も多くあるようです。予習不足ですね。

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≪門前の民家の玄関に掛けられた暖簾。なかなかお洒落≫



 そして向かったのが「聚光院」(じゅこういん)
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 「創建450年記念特別公開」が今年の3月から来年の3月まで1年間限定で行われているのです。

 何の特別公開?

● 博物館から里帰りした襖絵を、実際に部屋に組み込んだ形で見られるというもの。それは国宝「花鳥図」(狩野永徳 筆)などの作品。

● それともう一つ、初公開の襖絵「滝」(千住博 筆)


 ただ、これを見るには予約優先です。しかし、この展示自体の存在を私が知ったのが、京都行きの前日だったので、予約なんてとっくに締め切られていました。あとは当日行って空きがあるならば、その場で予約して、いわば飛び込みのようにして鑑賞できます。しかも入られたとしても2,000円「も」必要。

 そんなハードルが高い特別公開を見ることを勧めてくれたのは、かかりつけ医でした。実は私は京都に行く前に体調を崩し、結婚式があるので何とかして欲しい、とそのクリニックに駆け込んだのです。その際、京都に行くなら、今しか見られないこれをぜひ見たらいい、と強く勧められました。ちょうど患者が途切れた時間帯だったため、博物館美術館好きの医師は、タブレットで「滝」の写真を私に見せてくれたり、院内に飾られている絵のところに私を連れて行って解説したりしてくれました(笑)。その医師のそれまで知らなかった意外な一面を見ました。




【飛び込み予約】
 果たして受付に行くと、受付スタッフは予約用紙をめくりながら、今日は3時40分からなら可能ですとおっしゃいました。見られる見られないはすべて彼女にかかっています。しかし、1名のみと付け加えられました。そう最後の一枠だったのです。

 「一名しか入れないだって・・・。ごめん!。俺に行かせて!」

 ここに行くのはもとは私から言い出したこと。快く妻は譲ってくれました。ここから先は別行動。妻は自分がもっと関心のある祇園へ行くことになりました。


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 さて、入場まであと2時間もあります。私たちはお昼を食べていなかったので、門前のお店で妻と共に遅いランチ。その後門前のお店をしばし一緒にぶらぶら。雪虫が飛んでいる!とは妻。これが雪虫か、もう雪の降る時期が近づいているのでしょうか。そうこうするうちに曇った空からついに涙が落ちてきました



【いざ鑑賞】
 3時30分に聚光院の受付に行くと、雨は本格的に降り始めました。予約者がどんどん集まってきます。一方、予約なしでやってきた人は断られています。断られた人を何人見たことか。

 2,000円支払い、パンフレットと黄色い札をもらいました。「百積庭」が見える建物に入った時から、撮影禁止。ここで靴を脱ぎます。庭に入ることも禁止されています。その表示もありますが、ここで初めて関守石の実物を見ました。関守石については、中学生用教材で読んで知っていましたが、実物を見るのは初めて。文字通り通せんぼするのではなく、この石から先は立ち入るべからずと無言で示すもの。いかにも日本的なものであり、個人的には自宅にでも置いておきたいもの。風流を解する人にしか気づいてもらえませんが。

 靴を脱いで上がった建物で荷物をすべて預けます。解説をメモするためのペンなども持ち込み不可でした。国宝に万一のことがあったらいけないからでしょう。

 これから40分ほどの見学です。荷物預けの場所にトイレがあるので、済ましておくことをお勧めします。ガイドが一人、グループの最後について来て見終わった部屋の扉を閉める人が一人付きます。



【国宝が眼の前に】
 まずは百積庭に面した縁側に、庭に向かって皆一列に腰かけます。庭園の垣根を超えたところに、千利休の墓所があるようですが、そこを見ることはできません。庭についての解説を聞きます。

 次に手前から各部屋の襖絵を見ていきます。その絵についての説明を非常に興味深く思いました。

 照明の限られた部屋の中の「国宝」は、雨の降る薄暗い空と同じように薄暗くくすんでいました。晴れた日に来たなら、見え方がずいぶん違っていたかもしれません。しかし、その配置の妙は非常に興味をそそられるものでした。最初に見た「瀟湘八景図」では、その左奥に山が描かれていました。その左隣の部屋にある「花鳥図」では、右奥(前の部屋の山のあった位置)から雪解け水が流れ込み、さらには中央の「蓮池藻魚図」にも流れているのです。その連続性と四季が描き分けられていることにうならされました。さらに襖絵を本来あるべき位置にはめ込んだ時に、セキレイ同士が空間を隔てて視線を合わせる様は、博物館の平面展示では決してわからないものでした。

 国宝襖絵46面を見た後は、ふたつの重要文化財の茶室を実際に見ながらの解説を聞きます。茶室横の縁側(廊下)は、建物側の半分が重文、庭側のもう半分がそうでないとの説明も面白かったです。板目の重文とそうでない部分をまたいで歩くことができます(笑)。

 そして最後に、そう最後に、私が一番楽しみにしていた千住博の大作「滝」を見ることができます。




【ついに滝が出現】
 目の前に広がった鮮烈な青の背景の中で落下する白い滝は、本物の滝のようであり、聚光院の静寂の中で、その水音が響きわたるかのようでした。ネット上で見られる画像より、青はもっとヴィヴィッドな青。これにはいたく心を動かされました。食い入るように滝を鑑賞します。他の拝観者が部屋を出はじめた後もできるだけその場に居たいと思うほどであり、実際に可能な限りそうしてしまいました。名残惜しくその場を後にしました。




【結論】
 2,000円、高いと見る向きもあるでしょう。私も最初はそう思いました。でも今は十分その価値はあると断言できます。ここに千住博画伯筆の滝の画像をあげられないのは残念ですが、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。実物は思わず驚嘆の声が出るほど出来栄えです。感動間違いなし。近くに住んでいれば、一連の作品をもう一度2,000円払ってでも見たい・・・。今回の京都観光で最高の思い出になりました。




大徳寺 聚光院
創建450年記念特別公開
2016年3月1日~2017年3月26日


★千住博 筆「滝」のきれいで大きな画像を見ることのできるサイト
 INTOJAPAN

★動画も見ることができるJRのサイト。
 「そうだ 京都は、今だ。」

★拝観予約サイト
 京都春秋 ※終了しました

※ 予約について、次の方法があります。
◯上記サイトでのインターネット予約。拝観希望日の5日前締切。
◯拝観希望日の朝早くに現地受付に出向く。朝のうちに当日分の予約は埋まってしまうことが多いそうです。
◯希望日の前日に現地受付に出向き、翌日分の予約を取る。
◯当日受付でキャンセルが出るのを辛抱強く待つw。


特別展「京都 高山寺と明恵上人 - 特別公開 鳥獣戯画 -」

 九州国立博物館で開かれている特別展「京都 高山寺と明恵上人 - 特別公開 鳥獣戯画 -」を見に行きました。見たかったのは国宝の「鳥獣戯画」、正式には「鳥獣人物戯画」というようです。

 いつものように妻の実家に車を停めさせてもらい、そこから電車で太宰府まで。今日の西鉄は平日のお昼なのにいつになく混んでいました。


 太宰府天満宮の参道で、手話で話す二人組を発見。しかしよく見ると日本手話ではありません。外国人のろう者のようです。早速話しかけました。すると日本手話で返事が返ってきました。
 なになに、韓国から来た総勢34人の、ろう者と聴者の混じった団体さんだそうです。周りにはほかにもろう者がいました。手話は世界共通ではありませんが、不思議なことに初対面なのに手話だと何とか通じることが多いです。音声言語ではなかなかこうはいかないでしょう。今回は相手が日本手話を少し覚えていたようで、難なく会話成立。



 九博の入り口まで来ると、私にとっては今まで見たことがない看板が。何と入場まで30分待ち
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 入り口を入ってすぐから並んでいました。これが休日なら空きスペースが埋まるほど並ぶんでしょうね。そして奥のエスカレータの上り口で、階上へ上がる人数を制限していました。
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 しかも、エスカレータを上がった後も、展示室前で並ばねばなりません。
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 今まで特別展は何度も見に来ていますが、ここまで並ぶことは私の知る限りありません。

 
 やっと展示室内に入れたと思ったら、鳥獣戯画を最前列で見るために、再び二列で並びました(笑)。そして少しずつ進んで、鳥獣戯画の直前で一列になります。ちょっと離れて見てもいい人はさっさと入れますが。 ※ 以下展示室内の画像は九博のご厚意により提供を受けました。
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 ついに国宝が目の前に。

 ウサギ、サル、カエルが擬人化されている甲巻。動物たちの動きや表情が生き生きとしていました。
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 ↓ 超有名な部分ですよね。
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 乙巻(だと思う)。
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 たぶん丁巻。
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 こう見て比べると、甲巻の絵がうまいと感じました。


 鳥獣戯画の前では、立ち止まらずゆっくり移動しながら見ることが求められました。しかも、並んでいた時間からするとあっという間に見終わってしまいました。その展示部屋を出たら、後戻りはできません。




 鳥獣戯画は圧倒的な重みがありますが、この展示会の圧倒的な量を占めているのは、中後半の「高山寺と明恵上人」の部分です。この特別展は中後半がメインなのです。鳥獣戯画で有名な高山寺を開いたのが明恵(みょうえ)で、この方のエピソードが非常に面白かったです。それを知るには、このユーモアたっぷりの冊子を読むと良いでしょう。 「レジェンド オブ 明恵」へのリンク

 展示物の中で唯一じっくり眺めたのがこれ。

「子犬」。動き出しそう。子犬の眼にも魅かれました。眼はどうやって作ってるのでしょう。
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 私が展示室から出たあとも、入り口には大勢の方々が並んでおられました。
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 一番下の階も。午後3時で30分待ちでした。
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 こんなに並んでも、国宝を見られるのは短時間です。そのあとの展示物に関心がなければ、なおさらあっという間に終わった感がするでしょう。“前菜”が“超大盛”です。


 鳥獣戯画のさらにもう一階上の常設展内のトピック展示はきらびやかなもの好き、歴史好きには目を引くものがありました。
 まずは「きらめきで飾る 螺鈿の美をあつめて」。螺鈿(らでん)の美しさに魅かれる人にはたまらないでしょう。斯く言う私がそう。かつて熊本の百貨店で見た螺鈿細工の精緻さが忘れられません。
 それともう一つ。「海の王都 原の辻遺跡と壱岐の至宝」もなかなか興味深い展示でした。「一支国」、最初何だこりゃと思いましたが、「いきこく」と読みます。そう壱岐(いき)です。魏志倭人伝にも記された国で、南北の交易で栄えたとあり、その証拠となる出土品がたくさん見つかっています。イエネコ🐈の起源が弥生時代までさかのぼれるというエピソードも興味深く思いました。
 自分としてはこちらの展示が見て美しく、歴史のロマンをかき立てられ、見ごたえがありました。