これまでとちがった旅行

 とあるご夫婦と知り合ったのが熊本地震から5カ月後の9月。熊本地震の被災地支援でわざわざ秋田県から熊本に引っ越してきたご夫婦。お互いよく知るにつれて親しくなりました。
 その夫とは同い年。性格も見かけ(失礼!)も全く違うのに気が合いました。


 まもなく来熊から一年、熊本を離れ新天地に移動しようとしているのに、いまだに阿蘇を楽しんだことがないとおっしゃいます。これはいけない、頑張っている人には報いたい、ということで、一泊旅行にご招待しました。5月7日のこと。



 阿蘇の外輪山から見る絶景に二人は感動。大観峰も歩いてそのとっぺん先まで観光。空の散歩楽しそうです。
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 最初は阿蘇内の宿泊施設でと考えていたのですが、思い切って大分県のくじゅうに足を延ばしました。


 自然豊かなところが気に入っている「レゾネイトクラブくじゅう」


 コテージの縁側で、夕食まで待てなくて、ビール片手に涼風に吹かれて夕方の光の変化を楽しみます。
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 コース料理。私がパンのお代わりを何度もするもんだから、ウェイターSさんと冗談を言い合えるほど親しくなりました。
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 翌朝6時に起きて、散歩を楽しみます。
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 童心に帰って渓流ブランコ。
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 飛んでいけー。
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 朝食バイキングでは、昼ごはんも必要ないほどいただきました。
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 鳥がさえずり、新緑の眩しいくじゅうでした。
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 くじゅうから阿蘇に戻り、二人にとっては初めての草千里観光。
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 ここは2月に私たちが野焼きしたところです。野焼きしたところは、しなかったところと比べ、草の伸びが良く、当然色も鮮やか。


 大変な時期にありがとう。熊本でいい思い出が残ればと思っています。


 これまで私たちも旅行といえば家族旅行でしたが、気心の知れた友人たちと一緒にでかけるのもなかなかいいものですね。



自由で気ままな旅するカフェ

3月の旅行の続き(その3)です。


 小国町に「そらいろのたね」というパン屋さんがあります。ここのクリームパンやアンパンはお勧め。特にアンパンはねじった生地の間からあんがはみ出ているもの。出来立てのを熱々で食べると特に美味しい。普段アンパンなんてほとんど食べないんですが、ここのは別格。
 この日朝10時のオープン前に、なんと先頭で並んで購入しました。10時近くになると、あれよあれよという間に人が集まり、列ができます。一人の方に話しかけると、なんと四国の愛媛から。なんでも近くの「はげの湯温泉」に、各地の温泉をいろいろと回って見つけた中で最高のお宿があるとのこと。黒川温泉なんて目じゃない、だそう。それはいつか泊まってみなきゃ。

 でも、今回気になったのは、パン屋のお隣で営業していた移動式挽きたてコーヒーショップ。軽自動車に一式積んであります。まだお若いし、しかも和歌山ナンバー。こんな人、興味がわいてきますし、自分の立場と重なって応援したくなるんですよね。
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 マイカップ持参だと50円引きになるとありました。こういう点ではケチなので、自分の車の中を探すと新しい紙コップが出てきたので、それにコーヒーを入れてもらうことにしました(笑)。

 注文すると豆を挽き始めます。そして筒状のエアロプレスという器具に入れて、ピストンを押し込むと、コーヒーの出来上がり。そばにあった臨時のテーブル席で、今買ってきたばかりの「そらいろのたね」のパンと共にいただきます。

 家やレストランのランチで飲むコーヒーとは違って、奥深い味わい。コーヒー通ではない私でもはっきりと違いの分かるコーヒー。表現が貧弱で申し訳ないんですが、とにかく美味いんですよ。一杯だけのはずが、もう一杯お代わりしてしまいました

 応援したいと思ったけどその中身が伴わないということもあるけれど、これはホンモノ。これは十分やっていける。(上から目線でごめんなさい)。



 飾ってあった絵。コーヒーを絵の具にして書いてあります。今にも飛び出さんばかりの力強い精緻な馬でした(反射があって残念)。藤原さんという日本人が描かれているとのこと。
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 かわいらしい軽自動車。
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 私たちの後にもお客さんが何人か訪れて飲んでいるのを見て、安心してあとにしました。本当に良いものは報われてほしい。



Rapo² (らぽらぽ)
http://raporapo-pirka.seesaa.net/
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好みにどんぴしゃり 弥兆窯

3月の小旅行の続き(その2)です。


 昨秋佐賀県の「九年庵」を訪れた際、その駐車場で販売されていた陶器にものすごく魅かれました。

 それが弥兆窯

 読めます? 最初読めませんでした。「びちょう」と読みます。

 場所を探して伺ってみると、吉野ケ里遺跡から出た九年庵までのシャトルバスが通っていた道沿い、太陽光発電所の脇にありました。

 。この窯の作品は私たち夫婦の好みにどんぴしゃり。特に花器が秀逸。妻がフラワーアレンジメントをするせいでしょうか
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 どのように花をアレンジしようか創作意欲をわかせる花器だそうです。
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 かつて熊本県の宇土の窯元で修業なさったこともあるそうですが、作風はまったく違います。



 私が特に惚れ込んでしまったものがこの大小の皿
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 この作品の前から動きたくなくなりました。いつまでも眺めていたい作品。

 同じ向きに重ねるとこうなります。
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 惚れ惚れする美しさです。正方形や長方形でないのがいいですし、縁の線模様が輝いて見えます。

 食べ物を盛り付けてもいいでしょうが、水を薄く張って花器にしてもよいとのこと。

 私は購入したくてしたくて仕方ありませんでしたが、その大きさゆえに置く場所を選ぶことと、福沢先生が5人も必要だったことで断念。

 妻はいくつか欲しいものがあったようですが、かねてより気になっていた手ごろな花器を一つだけ購入しました。また訪れる楽しみを考えて一つだけ。


 「びちょう」って何ですか?と帰り際に尋ねました。スペイン語で、本国と南米で意味が微妙に違うようですが、「良い意味ではない言葉」だそうです。???




弥兆窯
佐賀県神埼市神埼町志波屋1858

日本三大美肌の湯・嬉野温泉

 3月は我が家にとっては特別な月。仕事が落ち着いたころを見計らって、佐賀県・日本三大美肌の湯といわれる嬉野温泉へと行ってきました。泊まったのは「ハミルトン宇礼志野」。

 イタリアンのコース料理。照明がうまく使ってあります。こんなにナイフやフォークがたくさんある料理は食べ慣れていません(笑)。
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 コースの最後にサプライズの一皿。薔薇がソースで描かれている食べられる芸術品。女性スタッフが作ってくださったそうです。
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 これはコースのデザート。蝶に見立てたもの。触角にはパスタ、頭部にはポーレン(花粉)が使ってあります。
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 すべての料理が材料を吟味してあり、奥深い味つけで、おいしくいただきました。私は全般に肉料理が得意ではありませんが、猪肉を使った料理や子牛のステーキを人生で初めて美味しく頂きました。

 ささやかな点ですが、感動したのがオリーブオイル。早摘みの心地よい青さを感じるもので、これにパンを浸して食べると、これだけでどんどんいただけました。パンを何度もおかわりしてしまう絶品。


 朝食。まだスープもメインも運ばれてきていない状態ですが。
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 食器に自然光が反射して、キラキラしている印象の食事でした。もちろん料理の味も“輝いて”いました。

 大満足。








追記:『嬉しの出来事』

 夜に街中に買い出しに出かけました。義母が大好きなあるお菓子を購入したくて、途中「うれしの元湯」というホテルの土産物コーナーが煌々と明るくて、妻が誘われるように入りました。残念ながらそこでは販売されていなかったのですが、応対してくださった方が、どこで販売されているかわざわざ調べてくださり、また、近くの別のホテルは土産物コーナーが充実しているのでそこにはあるかもしれないとまで教えてくださったようです。(結局そのホテルにもなかったのですが)。さすがプロ。しかも自分の店には得がないにも関わらず、初対面の観光客に親身に教えてくださったことを聞いて、私はいたく感動しました。

 翌朝チェックアウト後、妻に買いたいものがあると言われ、「うれしの元湯」を訪問しました。すると同じ受付の方がいらっしゃいました。昨晩の親切な応対に感謝を述べると、思い出してくださったよう。妻が見つけた欲しいという物と買い忘れていた土産物を購入し、しばし友好的に世間話。どうやらこのホテルと私たちが泊まったホテルは系列関係にあったよう。そして車のところまでわざわざ見送りに出てくださいました。

 別れ際、その方は私たちが嬉野に来た目的を知ると、それを聞いてしまったからにはちょっとお待ちください、とおっしゃって、くるりと向きを変えて建物の中に引っ込まれました。そして持ってこられたものは、何と夫婦茶碗。本来記念日でそのホテルに宿泊する客に渡す贈物をくださったのです。

 Tさん、ありがとうございました。思いがけずいただいた物はもちろん嬉しかったのですが、温かみのある応対と優しい気遣いが嬉しくて、温泉名通りの嬉しさを感じつつ帰途につきました。


京都 竹林の道と天龍寺

 結婚式出席のため、京都に行っていました。結婚式で遠出することなんて滅多にないのですが、今回は特別。だってきっかけを作ってしまったから。小さいながらも、皆に祝福される雰囲気の、とっても温かい式でした。


 嵐電(らんでん)を使って嵐山へ。嵐電は熊本市電とどこか似ており、風情のある街並みを小型のかわいい電車が走ります。
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 嵐電には熊本地震への義援金寄付の付いたフリーきっぷがあるようで、実際くまモン嵐電も走っていました。ありがたいですね。


 嵐山で目指すは竹林。

 「竹林の散策路」という場所にて。竹林の中に一方通行の周回散策路が整備されています。
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 野宮神社の前を通過して、山陰本線踏切を渡った右にあります。踏切には安全のため係員が二人も配置されていました。

 ここでろう者のグループと遭遇。話が盛り上がって意気投合。
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 彼らは客を案内して、まず朝早く清水寺に、次にここに来たということでした。

 地元の彼らがここに客を連れて来るということは、私たちがここに来たのは良い選択だったということ。しかし私たちはこのとき、竹林ってものすごく綺麗で心落ち着くけど、これくらいの規模のものか、と思っていたのも事実。

 これで竹林を見た気になってこの場をあとにしていたとしたら、私たちは徒然草の「仁和寺の法師」と同じ失敗をすることになったでしょう。本命の「竹林の道」を見ずして、「竹林」に行ってきたよ、と言っていたかもしれません。

 私たちが本当に行きたかった本命は、手前の野宮神社から折れて奥に入った、ほど近いところにありました。人が多くて案内板を見落としていました。
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 事前に聞いてはいましたが人、人、人。しかも外国人が多いです。道が人で混雑していて、純粋に竹林だけの写真を撮るのは不可能でした。天上から差す光が優しくて、さすがに美しい。



 竹林を散策した後、天龍寺に北口より入りました。入り口にはすでに「盛りすぎ」との表示が。

 確かに一部を除いてもうほとんど終わっていましたね。
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 天龍寺を訪れるのは実は三度目。最初に訪れたのは、高校の修学旅行の自由行動ででした。
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 高校生が自由行動でよくぞ大人好みの天龍寺に行くことにしたものだと今となっては思います。結果的にその時以来、京都といえば嵐山、天龍寺の庭園と私の心に刻まれたのでした。紅葉が盛りの時、あるいは枝垂れ桜が満開の時に再度行ってみたいものです。

 この後、ある目的をもって、嵐電・北野線に乗って、北野白梅町へ向かいました。まだお昼です。

紅葉 - 九年庵

 かねてより見たかった佐賀県神埼市の九年庵に行ってきました。朝6時半に出発。有明海沿岸道路を通って、吉野ヶ里歴史公園臨時駐車場に到着したのが9時。まだ駐車場はかなり空きがある状態。

 九年庵はこの紅葉の時期に九日間だけ一般公開されています。周辺に大きな駐車場はないので、ちょっと離れた臨時駐車場に1台500円を払って駐車。そこから約10分おきに出る無料シャトルバスを利用して、九年庵に向かいます。九年庵に入場するのに、美化協力金として1人300円が必要です。

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 庵を見るには階段を上がる必要があります。足の不自由な人には難しいでしょうね。
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 ツアー客が来る前だったので空いていますが、この数十分後にはこの石段も人で埋め尽くされました。

 かつて大隈重信の歓迎会もあったようです。
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 梁には一本の木をそのまま使用。
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 竹でできた濡れ縁に腰かけて、庭を眺めて、あるじ気分を味わいます。
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 コケが鮮やか。でももうかなり落葉していました。
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 住んでみたい気はしますが、冬は寒いでしょうね。
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 九年庵自体はそんなに大きくないのであっという間に見て回ることができます。最初九年庵に入場したときは曇り空、退場したところで日が差してきたので、もう一度入り口から入りました。やはり日の差し方で雰囲気が違いますね。ちなみに二周目の順路は人で大渋滞

 お隣りの神社の紅葉も美しい。
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 公開最終日の前日だったためか、最盛期はとっくに過ぎていました。そして、朝早く出発して良かったです。私たちが入った後は、ツアー団体客が殺到して大混雑。係員の話によると、午前中は団体客でいつもこんな混み具合だとか。午前早めか午後が狙い目かもしれません。

 私たちは午前中のうちに紅葉を楽しみ、お昼には現地を経って、夕方からの仕事に余裕で間に合わせました。

ふっこう割の恩恵

 仕事のお盆休み時期に、家族で黒川温泉に行ってきました。

 宿泊したのは奥黒川の高級旅館山みず木
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 ここの露天風呂は渓流の脇にあり、湯船に浸かりながら渓流のせせらぎを楽しめます。そんな素敵な温泉なので、一度泊まってみたいと長い間思っていました。それがやっと実現。

 でも予約を取るのが非常に難しかったのです。理由は「ふっこう割 熊本」だろうと思います。9月まで満室続き。しかし、ポツンと8月15日(月曜)だけ部屋が空いていたのです。お盆だからといって値段は変わらないようですし、思い切って予約しました。

 そういう私たちも、実は「ふっこう割」利用です。最初は興味がなかったのですが気が変わり、完売数時間前に獲得合戦に加わると、なるほどつながりません。しかし、妻がそんなに時間を置かずに案外あっさりと取れ、私は粘って日付が変わって30分ほど経った時にやっと取れました。このあと夜中2時ごろに完売したとか。二人で合わせて満額6万円分を購入でき、支払いは1万8,000円でした。超お得です。
 なかなか取れなかったという話を耳にしますが、私たちの場合、そんなに苦労した気はしませんでした。恵まれていたんでしょうね。

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 妻の強い希望で、私の母も連れていくことに。80代の母は始終ご機嫌。渓流が何とか見える、しかしせせらぎの音は聞こえる二階の部屋に案内なされました。
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 今の時点で緑が鮮やかだったので、きっと紅葉の時期は見事ではないでしょうか。

 部屋にはコーヒーサーバーが設置されており、自由に飲めます。帰るまでに5杯くらい飲んでしまいました。
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 部屋に入るなり、羊かんとお茶のもてなし。
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 このあと温泉三昧でした。宿泊客はすぐ隣の姉妹館「深山山荘」のお風呂も無料で楽しめます。黒川温泉の中心部と結ぶ無料シャトルバスに乗ると、姉妹館「新明館」の洞窟風呂も無料で楽しめます。


 夕食は食事処の個室で。

 手の込んだ繊細な日本料理が並びます。
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 「肥後牛ステーキ」の代わりに、肉の塊が苦手な私のための「湯葉ステーキ」。安直に魚を持ってこない発想に感心。
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 この日は、りんどう豚しゃぶ鍋と柳川鍋のどちらかを選べました。

 最後の「とうきびのしるこ仕立て」。黒くないしるこ、絶品でした。
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 この旅館、紅葉の時期にまた泊まりたいものです。でも「ふっこう割」がなかったら今回の旅行さえもなかったでしょうね。





 こちらの温泉は森の景色をうまく取り入れた温泉です。ひなびた感じも素敵です。渓流沿いの露天の画像は公式サイトでご覧ください。

 一方、姉妹館「深山山荘」の「村中の湯 ~たゆたゆ~」も基本同じ。撮影禁止の表示もなく、貸切状態だったのでパチリと一枚。
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 温泉に入りながら、一枚の巨大な絵を鑑賞しているようでした。しかも赤とんぼがたくさん飛んでいる少し動きのある絵。この雰囲気が好きで、二度も入りに行きました。