公開シンポジウム「菊池渓谷の森と動物」

 県立大学で行われた公開シンポジウム「菊池渓谷の森と動物」に参加してきました。総勢60名ほどの参加だったでしょうか。非常に充実した時間を過ごすことができました。

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≪第1部≫ 菊池渓谷の森林の変化(山川博美・森林総合研究所九州支所)
「古い里山」である菊池渓谷は貴重な森林・渓畔林である。

≪第2部≫ 菊池渓谷の動物の変化(安田雅俊・森林総合研究所九州支所)
継続的なモニタリングを実施し、変化を検出していくことが大切である。
30年前は、渓谷内にニホンジカやイノシシが生息する確かな証拠はなかったものの、今回の調査でそれらが生息していることが確かになり、特にシカの増加は生態系の脅威となる可能性が高い。
特定外来生物アライグマの分布が九州北部から拡大中。近い将来熊本県北部にも侵入のおそれがある。もし木にも登るアライグマが渓谷に入ってくるなら、ヤマネなどにも大きな影響を及ぼす。

≪第3部≫ 九州のヤマネの生態(大野愛子・「ヤマネ・ネットワーク」代表)
熊本県にも天然記念物のヤマネが生息していることを多くの人に知ってほしい。

最後の総合討論まで含めて2時間10分のプログラムでした。



 このシンポジウム参加者だけに、県立大の学生によって組織された団体「ヤマネ・ネットワーク」発行の写真集「菊池渓谷の野生動物」(A5判25頁)が配られました。
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 2009~10年、菊池渓谷周辺で自動撮影したり捕獲して撮影したりした野生哺乳類16種の写真集です。 [ヤマネ(国天然記念物)、ムササビ、コウベモグラ、ヒミズ、スミスネズミ、ハタネズミ、アカネズミ、ヒメネズミ、カヤネズミ(巣のみ)、ニホンノウサギ、キツネ、タヌキ、テン、アナグマ、イタチ類、イノシシ」

 再春館「一本の木」財団からの助成を受け、500部限定(非売品)で製作され、菊池市内の小中学校に贈られる予定です。しかし、あまりに素晴らしいということで1000部増刷し、県下の学校にも贈るようになったとのことです。うちでは塾の教室に置き、子どもたちに自由に見てもらう予定です。

 自分が住む地域の自然環境や生態系を知ることはとても大切です。

阿蘇の野焼きボランティア

 阿蘇の北外輪山、菊池阿蘇スカイラインとミルクロードが交わるあたりの南側をちょうど野焼きしていました。このあたりは枯れ草色ではなく、野焼きで真っ黒になった草原が広がっています。野焼きというと早春の阿蘇の風物詩。
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 大きな火が草原の枯れ草を舐め尽していきます。燃え広がるスピードの速いこと。画像左上の下界に見えるは阿蘇のカルデラの中の街。


 自分の足元の草も燃えていきます。
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 阿蘇の草原の美しさは野焼きによって保たれています。この野焼きは最も大切な作業のひとつなのですが、確かに危険と隣合わせ。しかも高齢化などで人手不足になり、現在は野焼きボランティアの助けを借りて進められているようです。
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 近くにおられた年配のボランティアの方に、どちらからお出でですかと尋ねました。すると少し間を置いて、福岡からと返事が返ってきました。えっ、熊本の阿蘇のために隣県の福岡から? とても吃驚しました。





 この日野焼きボランティアをした方のblog。野焼きの迫力がびしばし伝わってきます。
http://ameblo.jp/takataka-q/entry-10835301541.html

 財団法人「阿蘇グリーンストック」では野焼きボランティアを募集していたようです。
http://www.aso.ne.jp/~green-s/info/noyaki.htm
 初心者研修会を一度受講すれば、実際に野焼きに参加できるようです。