おすそ分け

 夕方仕事の前にひょっこり卒業生が訪ねてきた。今年農業高校に進学した高校一年生。そして袋に入った玉ねぎを差し出す。

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 まあまあ上がれ上がれ、暑かっただろ?冷たいものでも飲んで行け、と勧めて、しばし教室で会話を楽しむ。自転車通学なので玉のように吹き出る汗をぬぐいながらいろんなことを話してくれた。

 学校生活をとても楽しんでいるとのこと。農業高校に行って良かったこと。学校で収穫したものを生徒は持ち帰ることができ、その玉ねぎはおすそ分け。いつもうちの近くをわざわざ通って通学している、らしい。

 1年前の夏期講習会、彼は1時間も早い朝8時に入室し、ある時は夕方まで居残りさせられたことがある。「あの時はかなりハードだったけれど、いざそういう経験がまったくできなくなってみると、あの講習会は本当に楽しかった」としみじみ語ってくれた。ほかの卒業生も同じことを言っていたらしい。

 さらに帰り際、「少ししかないけど、生でも食べられるピー太郎というピーマンも要りますか?」、「オクラは?」と言って、気前よくおすそ分けしてくれた。

 彼が帰った後、ピー太郎なるものを恐る恐る生で食べたのだが、種を出す必要もなく、きつい苦味もなく、本当に生で食べられた。

 楽しいね。うれしいね。