2014野焼き支援ボランティア(3)-草原再生への第一歩

 阿蘇北外輪山の西湯浦牧野で野焼きがありました。この野焼きはある意味注目された野焼きでした。というのも、約50年ぶりに実施される野焼きだからです。半世紀前ここは採草地でした。しかし、畜産業の衰退で野焼きをやめてしまったために、現在では雑木が茂った場所に変わってしまいました。しかし最近になって、草原の価値が見直され、この場所を元の草原に再生させる試みが官民協力のもと行われることになったのです。実はこの野焼きの前にも防火帯作りのボランティアが何度も募集され、私も二度ほど申し込んだのですが、そのたびに悪天候などで作業が流れ、やっと最後の野焼きに参加できたのです。そういう記念すべき野焼きに参加できたのは嬉しいことでした。

 この日は午前9時過ぎに北山レストラン前に集合。私が到着した時にはすでに多くの報道関係者がいらっしゃいました。すぐそばを走る通称ミルクロードは頻繁に警察車両が通り、各所に警備員も立つ野焼きでした。
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 事前に新聞やテレビで取り上げられたこともあり、この日は多くのギャラリーが押し寄せました。主に写真愛好家。長い望遠レンズのついた高級カメラが野焼きを追います。他県からもお出でのようで、野焼きの炎が見えると、一斉にシャッター音。
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 私たちの班の仕事、う~ん、はっきり言って今までにないほどヒマでした。移動距離はほどんどなし。ギャラリーが立ち入り禁止区画に入らないよう見守っておくというのが仕事だったようなものです。火消し棒を使用したのは、申し訳ない程度の三叩きほどでしょうか。出番が少なかったということはそれだけ安全に行えたということでしょう。そういうわけでほぼお昼までで野焼きボランティアは終了し、↓の場所で昼食をとりました。ぽかぽか陽気で、ゆったりと時間の流れる気持ち良い昼食タイムでした。でもしっかり日焼けしましたけど。
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 残り火が燃え上がります。
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 上空からはヘリによる取材もありましたし、見た限り各テレビ局の取材クルーが来ていました。こんなに取材陣とギャラリーが多かった野焼きは、私には初めての経験です。NHKは終了後早速電送していました。
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 それにしても阿蘇外輪山からのカルデラの中の眺めは最高です。熊本に住んで良かったと思います。
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 北山レストラン前から展望台が伸びていますので、野焼き後の道を通って行ってきました。
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 展望台からの前方の眺め。ため息が出るほど美しい。
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 45haの広大な牧野でしたが、今後5年ほど野焼きを続けることにより、草原が再生されていくだろうということでした。


 夕方の各局のニュース番組で、今回の野焼きが扱われていました。録画しまくり。その中には私も少しだけ出てました。



 ※ 後日、本州に住んでいる友人からも野焼きのニュース見たと連絡がありました。NHKは全国放送したんですね。

2014野焼き支援ボランティア(4)-希少な野の花の保全

 今年4回目の野焼きは、高森町の花咲盛(はなさきもり)。ここに来る途上、高森町の至る所で満開の桜を見かけましたが、ここはその名前とは違って、満開の桜の花もなく、ほかの花もまだほとんどありませんでした。でもやがて季節が巡ってくると、別の意味でたくさんの花が咲くんでしょう。ここは個人所有の土地ですが、阿蘇の希少な野の花を守っている場所です。

 ここの野焼き、これまで天候のせいで延期になること数回。本日やっと野焼きができました。本来なら少なくとも3月までには野焼きを終わっておきたい場所だそうです。

 私にとって今回が通算10回目の活動。こうなるとだんだん知り合いが増えてきて、声をかけたりかけられたりすることが多くなります。今回も、先の西湯浦で一緒だった人、1年ぶりに会う人がいました。

 そして今回の野焼きには、九州東海大学生2人や環境省の3人の方も参加なさっていました。




 フデリンドウという名前だそうです。オーナーに教えてもらいました。野焼きを免れました。
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 芽吹きの関係か、同じ敷地内でも火を入れる場所とそうでない場所がありました。

 この日私たちの班は最後に大きな出番が回ってきました。希少な野草が生えてくる場所は目印をして囲ってあるのですが、そこに火が迫ってきて、その周囲にジェットシューターで水をかけ、燃えないようにするために奮闘しました。ここで空に近くなるほどシューターの水を使いました。


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 最後のミーティング。オーナー宇野さんの挨拶。保全活動が評価され環境省から花咲盛が賞を受けることになったという発表がなされました。
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 阿蘇の野の花、その美しさに魅せられて持って帰りたい衝動に駆られる方も多いようです。でも、このような高地で育つ花、低地に持って行っても1年後には無くなることが多く、うまく育てられたとして3年もつかもたないかだそうです。野の花としてひっそりと咲いていた方が一番良いようです。






 話は変わって、この日の熊日朝刊から。

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 「阿蘇草原再生くまモンGO!」が空を飛びます。

2014野焼き支援ボランティア(5)-“趣味”

 今年5回目の野焼き支援ボランティア行ってきました。場所は大分県境に近い阿蘇市波野のトラスト地。昨年もここの野焼きに参加して、テレビにもばっちり映った場所です。

 ここはJR波野駅の西、豊肥線沿いにあります。そういえば昨年、この豊肥線は豪雨災害の影響で不通でした。今日は野焼きの最中に列車が通り、きっと乗客も野焼きに気づいたことでしょう。
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 二班に分かれて作業しました。私は東側担当のジェットシューター係。今日は西風なので、まず風下の東側(画像左手)から焼き始めます。そして、ある程度焼けたところで、風上の西側(画像右手)から火を入れます。そのときの気象条件を考慮しながら、安全に焼けるように配慮するのです。
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 私たちがいる東側から最初に焼き始めるもんだから、私たちの班が焼き終わって集合地点に戻ってきた時には、まだ西側は焼けていませんでした。

 西側の火入れです。(リーダーの許可を得て撮影しています)
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 あっという間に燃え上がります。

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 (以下動画から切り出した画像)
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 折からの西風と熱による上昇気流で炎が龍のごとく渦巻きます。

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 動画を撮っている時間から考えると、2分ほどで焼き尽くしてしまいました。それはそれは見事な燃えっぷり。感動と同時に恐れの気持ちも湧いてきます。この中にいたら確実に死んでいます。



 今回の野焼き、1時間ほどで終了。500mLの飲み物と菓子パン、地域通貨500Grassをいただきました。往復120キロ以上走るガソリン代や弁当代は自前。本当に金をもらってやっているわけではなく、ボランティアです。


 昼前に終わり、帰りに地域通貨Grassを使って、アゼリア21という温泉に入ってきました。そこであるボランティアリーダーさんと再びご一緒することになり、お風呂の中でだいぶいろいろと話しました。16年の野焼き歴。先週は車中泊しながらほぼ毎日参加。商社マン、自衛官、大学教授などいろんな背景を持った人がいるが、野焼きをするときは皆一緒。野焼きはなくてはならない“趣味”。

 参加してみないとこの世界の面白さは分からないと、本気で思います。そういえば私が野焼きに興味を持つきっかけとなった福岡から参加のリーダーとも、今日の現場で久しぶりに会いました。お年を召しておられ、なかなかお顔を見ることがなかったのでお元気になさっているのか心配していたところでした。私のきっかけになってくださったことに感謝の気持ちを伝えました。どうも私も“趣味”の領域に片足つっこんでいる気がしてなりません。


 これで私の今年の野焼きは終了です。でも次の活動が待ち遠しく思えてなりません。やっぱり“趣味”だ。

ピンクダリアをたずねて -その2-

 もう半月ばかり前になりますが、椿・ピンクダリア(Pink Dahlia)をたずねて、その開花の時期に、再び福岡県「久留米市世界のつばき館」へ行ってきました。うちのが咲き始めているので隣の県のも、と思ったのです。

 果たして、ツバキ庭園のピンクダリアの巨木、見事に咲いていました。
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 今日の目当てはこの巨木を見ることだけにあらず、実はもう1本ピンクダリアの苗木を購入することも。前回この地域を訪問した時に、別の場所でピンクダリアの接ぎ木苗を見つけていたのです。

 訪問してみると、ありました。前回訪問した時より数は減っているものの2株。小さいものと大きいもの、1年違いの苗がありました。もう花はほぼ終わっていました。でもその新芽の勢いの良さを見て、大苗のほうを購入することに。熊本からわざわざ行ったということで、多少勉強してくださり、ありがとうございました。

 その後、敷地内のピンクダリアの木を見せてもらうことに。2本、しかもツバキ庭園のものよりももっと大きな、これこそ巨木といえるものがありました。桜との共演です。
 アメリカ産なのでそれこそうん十年前に苦労して持ち帰ったものらしいです。これでもやはり接ぎ木されたもの。
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 別の株。
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 うちのピンクダリアは3株になりました。最近購入したものは大きな木にする計画。



ピンクダリアをたずねて ーその1ー

料理の繊細さ

 熊本のランチスポット60軒を紹介した「くまもとランチハンター」(880円)という本を、書店で見つけて即購入してしまいました。掲載店にこの本を持参し、注文の時に伝えると、ランチが500円または1000円になるというもの。会計時に本の所定の欄に、その店の印を押されてしまうので、一軒の店に対して一度だけ利用できます。また、この価格で食べたいならば、人数分本を買わなければなりません。有効期限が4月12日から7月11日までの3ヶ月あることもうれしいです。
 書店ではこの本と並べて、別の500円ランチ本(980円)も販売されていましたが、内容を見比べて、こちらが魅力的でした。


 早速1軒目のお店に行ってきました。おかしかったのは、同時にうちらも含めて3組5人が入店した時、皆がこの本を持っていたこと。テーブルは別々なのに自然と5人で会話することに。




 ゴボウチップスの乗った自家製野菜サラダの後に、この9種類の前菜が来ました。 
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 ものすごく手の込んだ料理が少量ずつ乗っており、まず見て楽しむことができました。いざ食べる段になると、食べるのが惜しい気になります。その繊細さに感嘆の声を思わずあげてしまいました。右列中央のは、いなり寿司の外側がこんにゃくになったようなもの。詰めてあるご飯の奥にもわさびか何か。


 メインは3種類から選ぶことができましたが、私が選んだのはシーフードの和風ブイヤベース。他所でこれがランチに出てくるのをあまり見たことがないような気がします。
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 最初一口食べたとき、味が薄いと感じたんですが、食べ進むうちに感覚的に少しずつ濃くなって、最後にはちょうど良い旨味になってくるのです。半分くらい食べたところで、別に付いていたゆず胡椒を少量入れると、今度は別の料理を味わっているかのような錯覚に陥りました。一つの料理がだんだん味が深まり、異なった味で2度楽しめるといったらよいでしょうか。完食してしまいました。
 数えきれないほどの多種類の野菜とエビ、イカ、アサリ、ホタテ、白身魚などが使われています。


 デザートの「桜のアイスクリーム」。
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 桜と聞いてはいても、一口食べるとイチゴの味がしそうな気がしましたが、はい、確かにさくらでした。もっと正確に言うと、桜餅の塩漬けの葉っぱの味。実際アイスクリームの甘さの中にわずかにしょっぱさも感じます。そのバランスが絶妙で良かった。


 会計を終えて帰る際に、ブイヤベースの味の変化についてシェフに話すと、どうやらそのあたりも計算されていたようです。やられた! 塩加減がなせる妙味、しかも、ゆず胡椒の塩気も考慮・計算した、繊細な塩加減のもとに成り立っている料理のようです、これは。


 今まで2年間自分のアンテナに引っかからなかったこのお店、家族経営の、インテリアさえも手作りの温かいお店でした。私は別にお店の回し者ではありませんが、初回でこんなに感動するのは久しぶりで、ぜひ末永く続いてほしいです。


 ¥1,600 → ¥1,000




Kitchen せりぐち
熊本県上益城郡嘉島町鯰1857-1
096-237-3022