来るもの、去るもの

 ●来るもの。

 4月1日熊本市が全国20番目の政令指定都市に移行しました。九州では北九州市、福岡市に次いで40年ぶりで、合併特例法で政令市の人口要件が70万人程度に緩和されたため移行できたらしいです。

 通りがかりの市施設の看板がいつの間にか変わっていました。「○区」という新しい言葉が加わっていました。




 ●去るもの。

熊本市辛島町で、50年以上、靴磨きに精を出した「おばちゃん」(75)が30日、店じまいした。名残を惜しむ常連客に囲まれ、「汚れ仕事と思われるかもしれんけど、私は幸せもん」。真っ黒になった手で目頭を押さえた。

靴磨きを始めたのは昭和30年代前半。夫が急死し「母と娘を育てないかんかった」。知人の紹介でブラシを握ったという。当時、辛島町一帯には靴磨きを商う人が50人以上いた。「昔は靴はオーダーメード。長く使うため、よく利用してくれた」といい、無休で働いた。「苦労とは思わないよ。みんな、夢中で働いたのよ」

しかし、最近は常連客も次々に定年を迎え、「客がいない日もあった」。2年ほど前、交通事故で左脚を痛めた。「道具の出し入れを手伝ってくれた近くの駐車場の人も辞めるから、私も辞めることにした」

最終日。普段あいさつを交わしていた小学生からの手紙や、常連客からの花束に囲まれた。「本当によくしてもらった。『またよろしく』って、もう言われんね」。午後6時前、常連客からもらったという愛用の磨き台や座布団を袋に包んだ。

(熊日新聞2012/3/31より引用)



 我が家の革靴はどれも、おばちゃんにお世話になっていました。修理を頼むとついでにサービスで磨いてくれました。

 仕事を辞めたということを突然新聞で目にし、非常に吃驚するとともに、いいようのない寂しさを感じました。

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