没後40年 高島野十郎展

 福岡県立美術館で開催されている「没後40年 高島野十郎展」に行ってきました。
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 この画家を知ったきっかけは「なんでも鑑定団」。まさにそこで紹介された、この蝋燭の絵に心を揺さぶられたのです。

 今回の展覧会は圧巻でした。彼の作品を150点も一同に見ることができるのですから。画集でしか見たことのない彼の絵を一挙に見る機会はなかなかありません。奇しくも野十郎と同郷の親戚にそのことを話したら興味を持ってくれ、総勢5人で鑑賞してきました。写実的な絵の数々、静物は本物と見間違うほど。自画像からは気迫が伝わってきます。

 個人的に魅かれた作品「菜の花」、「れんげ草」。(画像はいずれも公式FBより引用)
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 当然ながら実際の作品を見るのに勝るものはありません。

 私が最も関心のあったろうそくの絵と月の絵はそれぞれ別室に「第5章 光と闇」と題して集めてありました。そこまで行きつくのに、一点一点を注意深く鑑賞していたので、長い時間がかかりました。その部屋だけは全体があえて暗くしてあります。ろうそくの絵は合計19枚。それらが部屋の各々の壁に整然と掛けてあります。部屋の中央にいると蝋燭の絵にぐるりと取り囲まれます。そこは何とも不思議な異空間になっていました。これらの絵は出品するための絵ではなく、お世話になった人々にお礼として渡されたものだということでした。なぜ蝋燭の絵か、だれもその理由を聞いた人はおらず、それ故にいろいろな解釈を許すのかもしれません。
 その隣の部屋には、太陽や月の絵が集めてありました。月の絵に至っては、キャンバスの中央上付近に、本当に月だけがこうこうと輝いているだけです。でもこれらは月ではなく闇を描いているのだとか。本物の月を見ているようで心が落ち着く絵です。好きだなあ。

 見に行ってよかったと素直に思いました。

公式ホームページ http://www.tnc.co.jp/takashimayajuro40/

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