がんばるばい!熊本

 熊本地震からちょうど1か月が経ちました。余震の回数はずいぶん減ったとはいえ、まだ時々やってきて、震度3とか4もあります。


 くまモン駅(KUMAMON STATION)に行ってきました。目的は預けていた靴を受けとりにいくこと。磨いてもらうために震災前に預けていたのです。
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 熊本駅はいまだ営業の目途が立っていないお店もある中、
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 靴磨きのおじさんはいらっしゃいました。ご自宅もヒビが入って大変だったようですが、ついに仕事を再開しておられました。震災をはさんで約1カ月ぶりに、ピカピカの靴が手元に戻ってきました。

 地震という人知を超えた災害、熊本の多くの人が一様に経験した地震、だれを責めるわけでもなく、たんたんと受け入れる熊本人。



がんばろう 熊本
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 我が家の近所で最も被害が深刻だった場所。液状化が市道沿い、正確には用水路沿いに起きています。聞いた話ですが、このあたりはかつて江戸時代に川があった(旧河道)と言われています。

 このあたりの震災直後の様子は全国ニュースで流されたようです。

熊本地震 内陸エリアで液状化が起きた理由を取材しました。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00323119.html




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 時々利用していた文房具屋さんも家が傾いています。
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 大量の砂が地表に出てきて(噴砂)、市道よりも数十センチも沈下しています。
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 ニュースにも出ていた、うちが今もよく利用する豆ふ屋さん。震災後お店自体が地盤沈下で一段低くなり、その被害のひどさに絶句してしまったお店です。
 大きな地盤沈下にもめげず、営業を再開しておられました。もうお店を畳むのではないかと正直思っていましたが、ここの美味しいがんもどき(ひろす)や豆ふを再び食べることができます。本日はがんもを6個購入。
 給食にも納入している店なので、業者が優先して修理をしてくれたと聞きました。
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 同じ通りの私も時々行く洋食屋さん(くまさんの台所)も地盤沈下しているのに、早くから営業を始めておられました。店主はまったく地震の被害を話題にすることなく、いつもようによくしゃべり、明るくしておられます。


がんばるばい!熊本
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がまだすばい!!熊本 ←これは???
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 くまモン駅だけで3種類の標語がありました。



≪個人的つぶやき≫

「がまだす」とは? 熊本弁で、「仕事や作業を汗水たらして一生懸命すること、働くこと」。
比ゆ的な用法がないわけではありませんが、ふつう「仕事や作業」という状況はどうしても付いて回ることばです。

震災後最初に、「がまだせ熊本」という言葉を見かけましたが、祖父母や父母・親戚などネイティヴ熊本弁スピーカーに囲まれて育った私は、とてもとても違和感を感じました。この標語を作った人は熊本弁をあまりご存じない若い世代じゃないかって。がまだす=がんばる、と勘違いしていないか、って。

地震のあと、一生懸命仕事に精を出すんでしょうか。
ましてや人から「がまだせ」と命令形で言われると・・・「サボらず勉強しろ」と言われるのと似た感じで・・・なんともいい気がしません。子どもには勉強しろと言うことはあるとしても、大人に「がまだせ」と命令するのは失礼な気がします。自分で自分自身を叱咤激励するつもりで言っているのでしょうか? でも違うな、熊本にがまだせ、と言っているんですから。

繰り返しますが、がんばる=がまだす、ではありません。

あえて言うなら、「がんばれ熊本」、「がんばろう熊本」、あるいは熊本弁っぽく「がんばるばい熊本」がふさわしいように思います。少なくとも「がまだす」はこいう場合使いません。

※「がまだせ熊本」という言葉を、高校生が使っているのをTVで何度か見ました。がんばる=がまだす、という意味で。もう完全に誤解しています。言葉は時代とともに変化していくと言いますが、このまま誤用が若い人の間で定着し、正しいものとして受け継がれていくんでしょうね。


「がまだせ!熊本」についての追加情報はこちら



まあ、震災後にゴタゴタ言うほどのことではないか。

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