特別展「京都 高山寺と明恵上人 - 特別公開 鳥獣戯画 -」

 九州国立博物館で開かれている特別展「京都 高山寺と明恵上人 - 特別公開 鳥獣戯画 -」を見に行きました。見たかったのは国宝の「鳥獣戯画」、正式には「鳥獣人物戯画」というようです。

 いつものように妻の実家に車を停めさせてもらい、そこから電車で太宰府まで。今日の西鉄は平日のお昼なのにいつになく混んでいました。


 太宰府天満宮の参道で、手話で話す二人組を発見。しかしよく見ると日本手話ではありません。外国人のろう者のようです。早速話しかけました。すると日本手話で返事が返ってきました。
 なになに、韓国から来た総勢34人の、ろう者と聴者の混じった団体さんだそうです。周りにはほかにもろう者がいました。手話は世界共通ではありませんが、不思議なことに初対面なのに手話だと何とか通じることが多いです。音声言語ではなかなかこうはいかないでしょう。今回は相手が日本手話を少し覚えていたようで、難なく会話成立。



 九博の入り口まで来ると、私にとっては今まで見たことがない看板が。何と入場まで30分待ち
PB180198.jpg
 入り口を入ってすぐから並んでいました。これが休日なら空きスペースが埋まるほど並ぶんでしょうね。そして奥のエスカレータの上り口で、階上へ上がる人数を制限していました。
PB180199.jpg
 しかも、エスカレータを上がった後も、展示室前で並ばねばなりません。
PB180200.jpg
 今まで特別展は何度も見に来ていますが、ここまで並ぶことは私の知る限りありません。

 
 やっと展示室内に入れたと思ったら、鳥獣戯画を最前列で見るために、再び二列で並びました(笑)。そして少しずつ進んで、鳥獣戯画の直前で一列になります。ちょっと離れて見てもいい人はさっさと入れますが。 ※ 以下展示室内の画像は九博のご厚意により提供を受けました。
8O0A9774.jpg

 ついに国宝が目の前に。

 ウサギ、サル、カエルが擬人化されている甲巻。動物たちの動きや表情が生き生きとしていました。
DSC_6474.jpg
DSC_6475.jpg
DSC_6484.jpg
 ↓ 超有名な部分ですよね。
DSC_6485.jpg
DSC_6493.jpg


 乙巻(だと思う)。
DSC_6514_20161118233352b05.jpg


 たぶん丁巻。
DSC_6463.jpg

 こう見て比べると、甲巻の絵がうまいと感じました。


 鳥獣戯画の前では、立ち止まらずゆっくり移動しながら見ることが求められました。しかも、並んでいた時間からするとあっという間に見終わってしまいました。その展示部屋を出たら、後戻りはできません。




 鳥獣戯画は圧倒的な重みがありますが、この展示会の圧倒的な量を占めているのは、中後半の「高山寺と明恵上人」の部分です。この特別展は中後半がメインなのです。鳥獣戯画で有名な高山寺を開いたのが明恵(みょうえ)で、この方のエピソードが非常に面白かったです。それを知るには、このユーモアたっぷりの冊子を読むと良いでしょう。 「レジェンド オブ 明恵」へのリンク

 展示物の中で唯一じっくり眺めたのがこれ。

「子犬」。動き出しそう。子犬の眼にも魅かれました。眼はどうやって作ってるのでしょう。
8O0A9874.jpg




 私が展示室から出たあとも、入り口には大勢の方々が並んでおられました。
PB180202.jpg

 一番下の階も。午後3時で30分待ちでした。
PB180205.jpg

 こんなに並んでも、国宝を見られるのは短時間です。そのあとの展示物に関心がなければ、なおさらあっという間に終わった感がするでしょう。“前菜”が“超大盛”です。


 鳥獣戯画のさらにもう一階上の常設展内のトピック展示はきらびやかなもの好き、歴史好きには目を引くものがありました。
 まずは「きらめきで飾る 螺鈿の美をあつめて」。螺鈿(らでん)の美しさに魅かれる人にはたまらないでしょう。斯く言う私がそう。かつて熊本の百貨店で見た螺鈿細工の精緻さが忘れられません。
 それともう一つ。「海の王都 原の辻遺跡と壱岐の至宝」もなかなか興味深い展示でした。「一支国」、最初何だこりゃと思いましたが、「いきこく」と読みます。そう壱岐(いき)です。魏志倭人伝にも記された国で、南北の交易で栄えたとあり、その証拠となる出土品がたくさん見つかっています。イエネコ🐈の起源が弥生時代までさかのぼれるというエピソードも興味深く思いました。
 自分としてはこちらの展示が見て美しく、歴史のロマンをかき立てられ、見ごたえがありました。

コメント

非公開コメント