終末

その日はまだベッドの上でまどろんでいた。
遠くで雷鳴が聞こえる。
でも普通の雷鳴ではない。
ブルックナーの交響曲の重厚な響きのような雷鳴だ。
ドドーン、ドドーンと鳴り、楽器が奏でる音楽のように聞こえた。
それは次第に大きくなってきて、あたりを揺るがすような突風が吹き始めた。

慌てて飛び起きてカーテンを開けると、庭の大きな木が大きくしなっていた。
上空から地面に打ち付けるような強烈な下降気流が目に見える。
とっさに「ダウンバースト」という言葉が脳裏に浮かんだ。
上空には異様な黒雲。
地震被害が残る近所の屋根のブルーシートは完全にめくれあがってる。
これは竜巻が近づいているのかも
そうなら家の屋根が吹っ飛ぶかも、という思いがよぎり、即座に臨戦モード。
できる限りのシャッターを閉めに走った。

雷雨01a

大地震に襲われ、今度は竜巻?
なんでこんな災害が立て続けに起きるんだ。
物はあっけなく無に帰する。と思ったものだ。

雷雨02a

画像は外の様子を撮影した動画から切り出したもの。
激しい雷が動画に不思議な閃光を残していた。
電子機器に影響を与えたのだろうか。
雪に見えるかもしれないが雨。

幸い竜巻ではなかったらしい。
だいぶ落ち着いたころ、近所の人がやってきて、さっきのはすごかったねえ、怖かったねえと話していた。
そして“しゅうまつ”だねとポツリ。

しゅうまつ?

週末?確かに土曜日。
いや違う、“終末”という意味だろう。

興味深い言葉を久しぶりに聞いた。
地震にしろ今回のにしろ、一般の人たちは自分の力ではどうしようもない異変を感じている。
ほんと恐ろしかった。



19日午前、熊本市南区で住宅の窓ガラスが割れるなどの被害があり、気象台は突風による被害と見て詳しく調べています。19日朝の県内は低気圧と寒冷前線の影響で激しい雨が降ったところがありました。また気象台では大気の状態が非常に不安定になり落雷や激しい突風のおそれがあるとして、午前5時54分に1回目の竜巻注意情報を出して注意を呼びかけていました。そのような中、午前7時ごろ熊本市南区近見で「家の屋根の瓦が飛ばされている」と、この家に住む人から警察や熊本市などに連絡がありました。現場は住宅街で突風とみられる風で瓦が飛び窓ガラスが割れるなどの被害が確認されました。熊本市南区近見の日吉東小学校では木の枝が折れ、窓ガラスが割れるなどの被害も確認されています。熊本市では午前7時13分に最大瞬間風速10・7メートルを観測していて、気象台は突風による被害と見て職員4人を現場に派遣し詳しく調べています。また午前7時ごろ熊本市西区の小島橋でも、走行中の8トントラックが突風にあおられ欄干に倒れかかりましたが、けが人はいませんでした。

TKUテレビ熊本のニュースより

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