2015野焼き支援ボランティア(5) - 昼寝

 牧柵補修の翌日、私にとって今年最後になるであろう野焼き支援ボランティアに行ってきました。

 場所は、波野村の横堀牧野。昨日と今日の二日連続開催の野焼きで、私はその二日目に参加したのです。平日開催なのでいつものように現役は少なく、退職した方々がほとんどと思われます。見回すとたぶん私が最年少。見知ったお顔の方々も随分増えました。11名参加。

 今日は取材が入っていました。阿蘇くまもと空港の情報誌の取材です。
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 取材班同行で1カ所目の野焼き。

 トラクターで牽引される水タンク(動噴)。動噴は二台準備されており、しかも惜しみなく防火帯に水をまいてくださったので、必死で消火作業をしなくて済みました。とても心強い。私はジェットシューターを背負いましたが、消火に関してはあまり出番はありませんでした。
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 リーダーの許可のもと撮影しています。杉の木立の大きさと比べると炎の大きさが想像できると思います。


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 取材の同行は1か所目まで。そして、2か所目の野焼きも無事に終わり、最後の3カ所目へ。今日は全部で3カ所の野焼きだと聞いていたので、この調子だと(正午は過ぎるかもしれませんが)早めの作業終了だろうとボランティアの間では少なくとも思われていました。まだ10時半過ぎだし。



 3か所目ではまず斜面を上まで登るよう指示を受けました。奥の斜面、緩やかに見えますが、実は結構急な勾配です。
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 ところが、登りきると輪地(防火帯)は刈り取った草の寄せ方が不十分なまま。草寄せは結構大変なんですが、人海戦術でさっさと進めて野焼きをするのかと思いきや、なんとここで予想外の昼休みになりました。時計を見るとまだ11時20分。

 先ほど登って来たばかりの斜面を、今度は弁当を食べるために下りなければならなくなりました。青々とした牧草地の中にポツンとある車の中に、私の頼みのエネルギー源があるのです。
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 牧野組合員のほとんどは自宅へ食事に戻ってしまいました。

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 私たちが弁当を食べ終えた頃、トラクターが1台やって来て、高い所で防火帯の整備(掘り起こし)をし始めました。それを見て私たちは再び斜面を登り、短時間ではありましたが手伝いをしました。
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 それが終わると、再び静かな昼休みが続きます。

 木陰でただ座って作業開始を待っているのは苦痛だったので、少し躊躇しながらも枯草を体の下に敷いて地面に横になりました。しばらくすると背中の下で何かが動く気配を感じます。もうびっくりして起き上がり、背中の下だった辺りに目を凝らしますが、何もいません。改めて横たわると、しばらくして再び何かが背中を押し上げる感触。よく見ると、地面に穴が開いていました。モグラの巣穴か、かつて見たことのあるネズミの巣穴っぽい感じ。

 寝転んで目を閉じて耳済ませていると、作業中はあまり気づかなかったいろいろな鳥のさえずりが聞こえてきます。突然すぐ近くでウグイスのよく響くさえずりが聞こえるようになりました。姿は見えませんが、すぐ頭上の、樹の枝のどこかにとまっているようでした。遠くのウグイスと交互に鳴き交わしています。ウグイスの声には音程や鳴き方に何パターンかあるようです。あの小さい体に似合わず、非常によく通る声で鳴きます。

 涼風が頬を撫でて通り過ぎて行きます。ウグイスのさえずりのシャワー。これだけで幸せな気分。そうしていつのまにか意識が遠のき、眠ってしまいました。

 野焼き現場で地面に寝転がって「昼寝」したのは初めての経験でした。どれくらい時間が経ったのでしょう。次に目が覚めたのは、ボランティアさんの一人がアメを持って来てくださったのに吃驚して飛び起きた時でした。


 組合員さんの軽トラが戻ってきて、午後の作業が始まったのは13時半すぎ。途中短時間の作業が入ったとはいえ、なんと現場で2時間以上の休憩でした。噂には聞いていましたが、ここだけのんびりとした別の時間が流れていました(笑)。
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 そして3カ所目が焼き上がったのはわずか1時間後。

 牧野組合からご親切にも飲み物と菓子パンが全員に配られました。ありがとうございます。この日はかなり暑かったせいもあり、だれもがのどを潤し、パンにかぶりつきました。
 心身ともに落ち着いて、そろそろもう帰途につきたいと思うボランティアたち。でも、組合員さんたちはその様子に気づかず、地元の話で盛り上がっています(笑)。本当にここだけは別の時間が流れてる、と確信しました。このマイペースさ、日本ではなく外国に来ているかのような錯覚を覚えました。折を見てリーダーが話に割って入って、急かすようにして集合場所まで乗せて行ってもらいました。

 “波野タイム”・・・と呼ぶ人がいました。しかし、すべての波野村の牧野がそうかどうかはわかりません。

 とはいえ、少なくともここだけは、独特の“横堀タイム”が静かにゆっくりと流れている別天地なのでした。


 いやあ、昼寝できてよかった。寝不足が少し解消。

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