サン・ジミニャーノ

 「世界ふれあい街歩き」(NHK)という番組がある。街をゆったりと歩いて街の人との会話を楽しめるものなのだが、かなり好きな番組のひとつ。最近、イタリアのトスカーナ州の「サン・ジミニャーノ」が、BShiで放送された。
 数ヶ月前に地デジに変わったばかりのうちにはBSがない。余分に費用を払って見るほどテレビに重きを置いていないからだ。価値観の問題で、今後もつける気は全くない。しかし、今回ばかりは少し残念に思った。サン・ジミニャーノだけでなくイタリアについての集中放送がBShiであるからだ。今回、誰かに録画をお願いする手もあったがついに言い出す機会がなく、いつかあるであろう地上波の再放送を待つしかないと思っていた。しかし、再放送をひょんなことで見ることができた。それを見て2004年に実際に訪れたトスカーナ州サン・ジミニャーノ旅行を改めて思い出し、またイタリアに行きたいねと言い始めていた心の火がまた大きくなってきた。

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 奥の方に、番組の中にも出てきた街への入り口が見える。私たちもここまでバスで来て、街の中へ入った。完全な個人旅行だったので一日のうち好きなだけ散策できた。煉瓦造りの綺麗な街並みが続く。周辺にはトスカーナの丘陵地帯が広がる。移住したいくらい美しい場所だ。ヘルマンリクガメもいそうなのだが、かなり数が減っているのかイタリア人でさえめったにお目にかかれない。

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 街の中心部にある塔のうちの一本。

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 ある塔には実際に上ることができた。下に見える広場は街の中心部。番組でもこの場所で鐘が鳴り響いている場面が放送された。その場面の撮影裏話も非常に興味深かった。

 それにしてもイタリア人って面白い。番組で放送された部分はいいとこ取りなのだろうが、イタリア人のおじいちゃんおばあちゃんたちの明るくウィットに富んだ会話は魅力的だった。朝から夕方まで犬の散歩をしているおじさんは番組の中で3回もクルーに声をかけていたが、それが番組全体に統一感を与えていた。


 ≪サン・ジミニャーノとは?≫ (以下NHKの番組サイトから転載)
イタリア中部のトスカーナ地方、標高324mの丘の上にある街、サン・ジミニャーノ。城壁に囲まれた旧市街は南北に1kmほどの長さで、そこにわずか900人が暮らすと言われています。街には多くの塔が林立し「美しき塔の街」「中世の摩天楼」と呼ばれています。
古くは染料として珍重されたサフランの取り引きで栄えました。9~12世紀にかけて、当時、ヨーロッパで最も重要な街道の1つであったピサーナ街道とフランチジェーナ街道の合流地点にあったことから街は大いに発展。12世紀には自由都市となり、その後、塔が建ち並び始めました。貴族たちが富と権力を誇示するためのシンボルとして建設したのです。
そんなサン・ジミニャーノの街も、14世紀に流行したペストの影響などで発展は終わりを告げます。最盛期には72本あった塔も、その多くが取り壊されてしまいました。今では、そのうち14本が残り、街の歴史を伝えています。
中世さながらの雰囲気を残す旧市街は、1990年、世界遺産に登録されました。

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