パラオ旅行記 with カワイイ・バアチャンたち -その2-

 さすがにグアムまでの4時間、乗り継ぎ2時間、パラオまでの2時間は堪えたようです。福岡空港まで行くのに各駅停車の高速バスでかかった2時間も加えると、相当乗り物に乗っていることになります。

 私たち夫婦にとって当たり前のことでも、海外旅行初参加の私の母は飛行機の中で長時間すごさなければならなかったことが特に堪えたらしく、もう決して海外旅行には行かない!と旅行早々言い出す始末。行程を事前に説明していたはずなんですけどね。それに機内のトイレを流す時に出るバキューム音にものすごくびっくりしたらしく、恐ろしかあ、と。

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 おまけにグアムでは一旦入国審査を受けてから、乗り継がなければならないのです。あの忌まわしいテロ以来、グアム空港は厳しい管理下にありました。グアムはアメリカだったんだ。すっかりこの厳しさを忘れていました。おまけに到着便が重なって、入国審査のところまで何重にも列ができています。私たちは年配者のスピードに合わせるべく、ゆっくり飛行機を出てきたのですが、これが完全にあだになりました。

 入国審査のところでは携帯電話やカメラを使うのは厳禁。だから画像はまったくありません。遅々として列が進みません。時間もかなり経ち、私たちも立ちっぱなし、そしてだんだん列が短くなってからやっとその理由が分かりました。一人一人厳重にチェックされ、右手四本指、右手親指、左手四本指、左手親指の順に指紋が、そしておまけに顔写真が電子的に記録されています。この列の進まなさが、私の母の神経を高ぶらせます。

 入国審査では家族単位で係官のところに近づきます。係官は少しは笑顔を見せたらよいと思うのに、まったくの無愛想。こちらから話しかけたくても無駄口をたたくなといったオーラを出しています。私たち夫婦はしっかりと個人のデータを記録されました。

 80歳の母の番になり、私たちのしたことの見よう見まねで機械に指を乗せようとしています。しかし、係官は行けの合図。同じく義母も指紋を取られなかったとのこと。予期して機械にガシッと手を乗せた義母に、係官は手を振りながら“オバアチャンハ、イイヨ”と日本語で言ったそうです。これはお年寄りの特権ですな。まあ年寄りの日本人女性テロリストはいないか。この記録をとるとらないの判断の基準を知りたいものです。

 入国を済ませるとすぐに、トランジット(乗り継ぎ)受付へ。日本語を話す現地人の係官がいて、すでに私たちの名前の書かれているリストに、蛍光ペンで線を入れていきます。別の扉へ案内され、出国前の検査へと向かいます。なんとここではベルトを外し、靴まで脱いでX線検査。人間は、金属探知のゲートをくぐり、さらに服を着ていても丸裸に透視できる装置の間に入って両手を頭の上で組むポーズをとらなければなりませんでした。装置の前にどう見えるのかの説明板がありましたが、その写真をみると何と性器の形まで見えます。これがあのうわさの装置。評判悪いだろうなと思いながらも、仕方なく装置の中に入ります。

 ここでは母が引っかかりました。ニコリともしない女性係官に調べられる母。緊張した表情を浮かべる母。英語なんて分からないし話せないから、ネイティヴ熊本弁で通す母。係官は母の下着の下にあった物体を取りだし、これはなんだというような怪訝そうな顔でそれを見て、検査に回しました。
 その物体は何だったのか?「お守り」でした。金属が含まれていたんでしょうね。

 久しぶりのアメリカ絡みの旅行だったため知らなかったのですが、グアムは以前よりも検査がかなり複雑かつ厳重になっていました。

 先が思いやられる。


 福岡11:40発 UA166便 ⇒ グアム16:30着(時差が1時間あるため日本時間では15:30)
 グアム19:00発 UA157便 (日本時間では18:00) ⇒ コロール(パラオ)20:10着(日本時間と同じ)



パラオ旅行記-その1-

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