パラオ旅行記 with カワイイ・バアチャンたち -その3- スペシャルロックアイランドツアー午前中編

 現在パラオは雨季。雨季自体は6月から10月まで続きます。なお、パラオの天気はネットで調べても雨とか雷とかの表示が日替わりで出ています。現地の方の話では、パラオのどこかで雨が降っているから、ほとんど雨表示になっているし、もともとパラオには天気予報はないとまで言い切っておられました。出発前、天気予報を見て非常に心配していたのですが、あまり気にする必要はないようです。
 ただちょうど私たちが来るまで、熱帯低気圧が居座ってぐずついた天気が続いていたようです。そう、のちに台風と名を変える熱帯低気圧はこのパラオの近海で発生します。それがいなくなってこれから回復に向かうだろうとのことでした。
 また、熱帯に属していますが、心地よい風が吹きますしそれほど暑くありません。むしろ熊本の梅雨の方が蒸し暑く体に堪えます。熊本は温帯の中の熱帯の飛び地だとつくづく思いました。ただ紫外線はかなり強く、ものの本によると日本の6~8倍だそうで、日焼け止め対策は必須です。日本で準備していくなら、日焼け止めも水に簡単に流れないウォータープルーフタイプで、値段が高めでも効果がきちんと出るものを購入した方が良いようです。なお日焼け止めは現地でも簡単に購入できます。


 さて、パラオに到着した翌日、「スペシャルロックアイランドツアー」に参加しました。

 指定された午前9:00に、集合場所のパラオ・ロイヤルリゾート・ホテルのブルーマリーンに行きました。そこではジェリーフィッシュレイクに入るための許可証を一人100ドルで購入しなければなりません。入らなければ50ドルの許可証でOK。今年の6月に35ドルから一挙にその値段に上がったそうです。支払いは現金かTC(トラベラーズチェック)のみ。クレカでは支払できません。


 今日は船が2隻出るそうで、私たちは2隻目のグループに入っていました。同乗者は新婚さん、とても美しいお姉さまたち、子ども連れの家族、そして私たち年配者を二人含む家族。年配者たちは水着を下に着て、不安の気持ちを抱きながら参加しています。
 若者ばかりかと思いきや年齢構成が多様で少し安心しました。それでも八十近い年配者は異色かもしれません。ただ、同乗者の皆さんも年配者たちにとても優しく振る舞ってくださいました。


 案内してれるのは、日本人のガイドの通称“コボちゃん”(千葉県出身)、それにパラオ人の通称“ATSUSHI”(EXCILEの)と“ジェロ”(演歌歌手の)と運転手。

 ご覧のような強力なエンジンを2つ搭載するボートに乗って出発します。風を受けながら高速で疾走します。見る見る港が遠ざかっていき、大きな波しぶきを上げながら船は最初の目的地「ミルキーウェイ」に向かいます。
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 「ミルキーウェイ」に到着。海の色が全然違います。
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 すでに他の船も多く到着しており、ふさわしい場所を探して停船すると、まずパラオ人が海に飛び込み、海底に積もった白い泥をバケツに入れて船に乗せてくれます。さあ、ここで服を脱ぎ、水着だけになって、この美白効果を持った泥を体に塗ったくります。ただし目に入らないように注意。
 母はもうここで不安を口に出します(というか自分が経験したことのないものをすべてとても恐ろしがります)。ですが、妻が、これは化粧品にも使ってあるものだと言って安心させようとします。少しずつ泥を塗ってやって、ここでの“儀式”開始。私も楽しくなってしまって、顔や頭をふくめ全身を泥パック。好奇心旺盛な義母はノリノリ。

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 でもこの後、もっとたいへんな次の段階が・・・。今度は海に入ってこの泥を落とさなければなりません。しかも二人の年配者は金づちなのです。でも海に入るしか・・・。

 ここで“コボちゃん”が、ライフジャケットを着けていれば溺れる心配がないこと、浮き板につかまらせてもらえ、沈まないよういつも見守っていることを説明し、実際上手に助けてくれました。
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 母は足のつかない水の中でとても恐ろしがりました。それを大丈夫大丈夫と言ってなだめながら、海水で泥を落とします。“コボちゃん”は母の頭に水を優しくかけて泥を落としてくれます。母はきっとめちゃくちゃ緊張したことでしょう。それでも船に上がった時にカメラを向けると、促されてVサインを出すほど。まずは成功。

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 お姉さま方にも、“おばあちゃんたち、もう顔がツルツル”、と言われていました。かわいがってもらってます。

 海から上がった母が繰り返したことば “あん【あの】こまか【小さな】子たちは泳ぎの上手なあ。感心すっ。”


 ※防水カメラTG-1をフロートつきで購入した主な理由は、カメの撮影に専ら使うためではなく、この旅行のために使うためでした。





 次は「ジェリーフィッシュレイク」へ。ジェリーフィッシュとはクラゲのこと。

 ここは船着場から斜面をまず登り、次は塩湖まで下って行かなければなりません。15分ほど歩く必要があります。母はこのクラゲを見る湖には行かず、船の中で待っているという選択をしました。しかし義母は行くとのこと。

 義母は自分で履物を準備していたのですが、“コボちゃん”は、よりこちらのほうがいいだろうということで、義母のためにビーチサンダルを貸してくれました。レンタル用だと私たちは思いました。

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 桟橋から少し上がった所に詰所があり、そこで許可証を実際に見せなければなりません。ひとりひとり有効期限などを入念にチェックされます。また水入れが置いてあり、足を浸して付着している泥などを落とさなければなりません。ミルキーウェイの泥が付いていると入れてくれないそうです。

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 斜面は結構急です。でも行きの登りは階段が整備されていました。

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 行きの下りです。ちょうど階段工事の真っ最中でした。たぶん近いうちに完成することでしょう。

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 八十近い義母はこの山歩きもゆっくりですが難なくこなしました。


 緑に囲まれた湖側のエントリー。ここではライフジャケットを必ず着用しなければなりません。
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 エントリーの付近はこの時分日陰になっており、この周辺にクラゲは全くいませんでした。なぜならこのクラゲは体の中に光合成をする藻類を住まわせており、それが作り出した栄養分をもらっているため、太陽の光を求めて回遊するからです。ですからクラゲのいる場所まで泳いで行かなければなりません。

 義母がしがみついた浮き板をけん引する“ATSUSHI”。
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 湖の中央付近でついにクラゲの大群と遭遇。これは実に感動ものです。片手では余るほどの大きなものから、小指大の小さなものまでいます。海にすむ同じタコクラゲは猛毒を持っているそうですが、ここのタコクラゲは毒性がほとんどないも同然。
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 私たちのグループの、あれほど上手に泳いでいた男の子がひとり、クラゲを見るなり急に怖がり出して、別の浮き板の上にあがってしまい、もはや水中におりたがらなくなりました。“コボちゃん”はその男の子にも優しく接し、義母にも気を配りながら、案内していきます。

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 義母も湖の中ほどでは、浮き板につかまらないでも立っていられるようになりました。ほらっと言って両手を離してみせてくれます。
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 いつまでもタコクラゲを見ていたいほど癒されます。しかし、やがて帰る時間がやってきます。

 エントリーには次のグループがやって来ており、かなり混雑していました。その人たちと入れ替わるように、押し出されるようにして、私たちは水から上がっていきました。この湖の中での進み方にも一定のルールがあるようです。彼らの話す言葉は中国語。そう台湾からの観光客がとても多いのです。

 義母はこの湖をとても楽しむことができました。そしてとても気に入ったようです。


 ところで、義母がビーチサンダルを借りていたことは覚えているでしょうか。そのサンダルはレンタル用だとばかり思っていましたが、実は違いました。帰りの山道で気づいたのですが、義母に付き添ってくれていた“コボちゃん”はなんと裸足。ごつごつした岩や石のある道をなんと裸足。実はあのサンダルは私物だったのです。

 “足つぼマッサージみたいでちょうどいいですよ”と笑顔でジョークを交えて答える彼。このツアー中、“大丈夫ですよ、大丈夫”という彼の口癖みたいな言葉と深い気遣いに年配者たちはどんなに安心できたか。




 山道があるということでちょっと心配になるジェリーフィッシュレイクですが、普通に歩くことのできる年配者なら、たとえ金づちでも十分楽しめます。




 ここまでで午前中が終了。午後のエピソードは次に続きます。




パラオ旅行記-その1-
パラオ旅行記-その2-

パラオ旅行記-その4-

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